交易品
大航海時代Onlineに登場する交易品について史実上の背景解説です。
ゲーム内での交易品の分布や売買価格設定は相当程度史実ベースで設定されています。ここではあえて「どこのルートが儲かる」といった攻略データは記載しませんが、当時の交易品の流通ルートを知ることで交易を有利にすすめられるはずです。


その他歴史背景について。
 ヴェネツィアの繁栄と凋落  2
 大航海時代の幕開け ポルトガル史(エンリケ〜バスコ・ダ・ガマ) 
 イスパニア史(コロンブス〜マゼラン)
 ネーデルランド史(独立戦争〜VOCオランダ東インド会社)
 イングランド史 (トラファルガーの戦い〜大英帝国の完成まで)

 中世における地中海交易史

 

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ヒツジ・羊毛・毛織製品

産地:
購入価格:

 ヨーロッパでほとんど唯一の対外産業だった毛織物産業は、イングランドからイタリアまでを流通する様々な物流に支えられて成り立っていました。
 原料になる羊毛はアフリカ、プロヴァンス、スペインミノルカ、イングランドの羊毛が良いとされ、そのなかでも特にイングランド産のものが最高級とされていました。従ってイングランドの羊毛は競争が激しく、刈り込みの季節の前、現物を見ずに手付金を支払わねばならないほどだったそうです。
 購入された羊毛はイングランドの法律に則っていったんカレーに集積され、その後ヨーロッパ各地へと積み出されていきました。その多くはイタリアの都市国家かネーデルラントへと送られます。イタリア行きの羊毛はイングランドを旅立った後、マジョルカ諸島あたりで武装ガレー船の護衛を付け、ムーア人海賊の海域を突破してジェノバピサ、ヴェネツィアといった各都市に到着します。ここまでの過程でだいたい1年以上かかったようです。
 持ち込まれた羊毛は複雑な工程をそれぞれ専門の職人たちの手によって加工されます。この工程のなかで高級衣料向けの糸は様々な色に染色されます。この染料も海路を経て輸入しなくてはいけません。最もメジャーな染料はウォード(細葉大青)の青で、サフランの黄色やアカネの赤と混色されて様々な色を生み出します。貝紫もごくわずかに用いられていたようです。この他にもオリチェッロという苔が紫色の染料になったり、グラーノという虫から後にスカーレットと呼ばれる鮮やかな赤色を取ったりしています。新大陸との航路が開かれてからはインディゴの紺色も使われるようになります。
 糸に紡がれ、染色され、織り上げられるまでに半年の時間がかかります。とある記録では仕入れた羊毛が毛織物として完売するまでに3年の時間を要しています。その間かかった輸送費や人件費などで利益率が10%に満たないことも多々あったようです。
 イタリアの毛織物はイタリアの商人によってオリエントとの交易に使われました。





塩と魚肉

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 塩が海路を通って流通することには違和感がありますが、塩貿易はヨーロッパ交易の中で主要な地位を占めていました。
 当時、塩は調味料としてよりも肉や魚の保存料として大変重要な役割を果たしていました。冷凍庫や冷蔵庫の無い時代、食料を保存する唯一の方法は塩漬けにすることだったからです。
 その塩漬け製品用の塩を最も大量に輸入したのは北欧の諸国でした。北海やバルト海ではニシンやタラ漁が盛んでヨーロッパ全域に輸出できるほどの漁獲量を誇っていたのですが、冷たい水温のため海水の塩分濃度が低く、魚肉を保存するための塩があまりとれませんでした。
当時の塩の産地はフランスの港湾都市が一手に引き受け、ポルトガルはその中継点として塩流通の中枢を担っていました。


 


ワイン

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 ぶどう酒はカトリックの文化と共に広くヨーロッパで流通し、遠くアジアの異国にも持ち込まれます。ワインはフランスのボルドーやブルゴーニュのものが高級とされ、地元のぶどう酒の何倍もの価格で取引されたりしました。
 実際アフリカ北西岸沖のマディラ島で作られたワインは土地の強烈な日光と長い海路によって酸化してしまったようで、すえたような独特の風味と高いアルコール度が特徴のマディラワインとして知られるようになります。似たようなものとしてスペインのシェリー酒やポルトガルのポートワイン、ドイツの貴腐ワインなどがありますが、どれも腐ったり痛んだりした失敗作がベースであり、当時のフランス以外の諸地域のワインは総じてレベルが低かったのかも知れません。





小麦・大麦


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 小麦をはじめとした穀物は、地中海周辺諸国・諸都市では気候条件によって常にどこかしらで不足し、飢餓を招いていました。大西洋や北海の諸国から小麦が持ち込まれるようになると相場も安定していったようです。






大砲

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 大砲の元々の起源は中国で、その後イスラムを通じてヨーロッパに波及し、改良を重ねられて発展しました。中世ヨーロッパでは大砲は攻城兵器か艦載兵器として用いられます。その後軽量化された野砲が登場すると野戦でも使われるようになります。
 大砲の鋳造法には教会の鐘を作る技術が応用されました。原料には青銅か鉄が使われたのですが、高温で鉄を溶解させられる溶鉱炉が無い時代、鉄製の大砲はすぐに砲身破裂を起こす粗悪品でした。一方、青銅の大砲は高品質ではあったものの、青銅の価格は鉄の10倍以上であったため、大量生産には向いていませんでした。
 大砲を交易品としての視点で見ると、主要な生産地としてイスパニアとイングランドがあげられます。イスパニアは首都セビリアに大砲工廠を作りイタリアやドイツから職人を招聘して国家事業として大砲産業を育成していたのですが、技術の国産化に興味を示さなかったため、イスパニアの景気が悪くなると共に優秀な職人たちが流出し兵器産業は没落しました。
 イングランドの鉄製大砲はその品質が最も優れていると評判で、ヨーロッパ諸国はイングランドの大砲を欲しがり、無敵艦隊を派遣する直前のイスパニアですら敵国イングランドの大砲を何とか密輸しようと画策していたくらいです。
 ヨーロッパ諸国はその製法の秘密を盗み出そうとしたのですがうまくいきませんでした。なぜなら、その高性能の理由は職人の技法ではなくイングランドで産出した鉄鉱石に含まれる(鉄の強度を下げる)硫黄が少なかったためだったのです。





火薬

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 黒色火薬は硝石、木炭、硫黄の混合物で、点火すると急激な燃焼反応によって体積比で300倍のガスを発生させます。このときの熱と爆風を利用して銃砲の推進剤や対象の破壊に用いられました。
 原料となる硝石、木炭、硫黄の配合比ははじめ1:1:1でしたが、改良が加えられ4:1:1となります。最も燃焼効率の良い比率は75:15:10ですが、中世の火薬職人たちはこの比率を発見することができませんでした。
 配合比がそれほどの進歩を見せなかったのに対し、火薬の形状は効率的に改良されます。元々黒色火薬は粉末状で、燃焼速度が遅く充分な威力を出せませんでした。粉末状の火薬はやがて粒状に加工されるようになります。これによって燃焼速度は飛躍的に上がり、大砲の射程距離も向上しました。





砲弾・弾丸


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 最初の大砲の砲弾には石が使われていました。大砲は攻城兵器である投石器(カタパルト)の一種として発展したものだったので、投射する砲弾もそのまま石が使われたのかも知れません。石弾の良いところは価格が安いことと、海上以外であればどこでも調達できることです。逆に欠点としては比重が軽く材質として脆いので大量の火薬で発射しても射程が伸びず砲弾が砕けてしまうということと、職人が1つ1つ球形に削って作るので生産性が低いということです。ほどなくして石弾は廃れ、鋳造された鉛や鉄の砲弾が使われるようになります。





アルケブス銃

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 アルケブス銃はアルクビューズとも呼ばれるイスパニアの火縄銃です。銃架無しでは射撃できない重いマスケット銃に対して、軽量なアルケブスは両腕だけで保持し射撃することができました。
 この新型銃によってイスパニア陸軍は「テルシオ」と呼ばれる槍兵と銃兵を組み合わせた方形の密集陣形を編み出し、一時期陸戦で無敵を誇るようになります。
 アルケブス銃はオスマントルコに伝わり、精鋭であるイエニチェリ部隊に大量配備された他、東欧のコサック兵が好んで使うようになります。日本に伝来した種子島もこの銃でしょう。





貝紫

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 貝紫は北アフリカ沿岸で採取される悪鬼貝から取り出される染料です。悪鬼貝の殻を砕き、内蔵に含まれる紫色の腺の部分だけを取りわけて集め、すり鉢で潰して布を染めていました。染められたばかりの布は紫色ですが、日光にさらすことによって化学変化を起こし鮮やかな深紅色に変わります。
 貝紫は1枚の布を染めるのに大量の原料を消費することから最高級の染料とされ、乱獲による収穫量の減少とともに価格は益々高くなります。古くはローマ帝国の軍団司令官や元老院議員のマントの色であり、中世には王侯貴族や聖職者が身にまとう高級衣料の色になるなど、深紅は権力と富を象徴する色でした。






琥珀

産地:
購入価格:

琥珀は古代の樹液が化石化した黄褐色の宝石で、ギリシャ神話において太陽神の娘が流した涙だとされるなど宗教的に高い価値を持つ一方、心臓や脳に効く万能薬としても用いられていました。
 琥珀は嵐の後のバルト海の海岸で拾うことができました。それらはブリュージュで宝飾品や宗教用品に加工されヨーロッパ全体へ輸出されました。販売権を独占していたドイツ騎士団は琥珀交易によって大きな利益を得ていました。

 
 
 
 

 
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