大航海な資料集



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パイレーツ・オブ・カリビアン
出演:ジョニー・デップ,オーランド・ブルーム,その他
監督:ゴア・ヴァービンスキー


ジョニーデップ主演の18世紀海賊映画。タイトルを直訳すると「カリブの海賊」。
ディズニーランドのアレです。

アメリカ〜ンなテイストで描かれたカリブ海のリゾートを舞台に、マリファナの量を間違えたロックスターみたいな喋りかたをするイケメン海賊船長とその愉快な仲間たちが、大砲をぶっぱなしたり、お姫さまをさらったり、幽霊船に乗ったお化け海賊と1枚の金貨を巡る壮絶…というほどでもないおちゃらけバトルを展開したりする、明るく楽しい海賊ごっこ映画です。

人工甘味料たっぷりのジェリービーンズみたいな作品ではありますが、さすがはディズニーだけあってエンターテイメントとしては超1級品。「未だにミッキーマウスの著作権を抱え込んでる地球上で最も『海賊』盤に厳しい会社」なんてツッコミを、少なくとも劇場が明るくなるまではさせない出来になってます。

総合評価 ★★★★☆(4/5)
ラストのオチは腰砕け。



マスター・アンド・コマンダー
出演:ラッセル・クロウ,ポール・ベタニー,その他
監督:ピーター・ウィアー

19世紀初頭のナポレオン戦争のさなか、南太平洋で暴れ回っていたフランスの精鋭艦アーケロン号を拿捕すべくオーブリー艦長麾下の英国艦サプライズ号に出撃命令が下った。オーブリーは任務遂行の為なら犠牲を厭わないネルソンマニアの鬼艦長で、人道主義者の親友・マチュリン軍医と意見の衝突を繰り返しながらもあくまで獲物を追撃、知略を駆使した壮絶な死闘を繰り広げます。

満身創痍になったサプライズ号とその乗組員たちは、生物の楽園ガラパゴス島に漂着します。そこでオーブリーとマチュリンは改めてお互いの友情を確かめあうのだが…てなストーリーですが、まあ正直言って興味の無いひとには「だからどうした」な感はあります。どのカットを抜き出しても男、男、男、ときどき美少年。野郎臭さは二重丸。ラブロマンスがなくて本当に良かった。

無茶苦茶言ってますが、VFX満載な戦闘シーンは文句のつけようがありません。舷側砲のゼロ距離射撃で装甲板突き抜けて飛び込んだ対人散弾が一瞬で索具を切り裂き船員の手足を砕きと破壊の限りを尽くすシーンの描写なんかもう鳥肌が立つくらい美しいのです。
あ、原作は有名な海洋冒険小説です。
 
総合評価 ★★★★★(5/5)
軍人必見。


1492コロンブス
出演:ジェラール・ドパルデュー,シガニー・ウィーバー,その他
監督:リドリー・スコット


アメリカ大陸の「発見」から1500周年を記念して制作された、ブレードランナーやエイリアンで有名な巨匠リドリースコット監督によるコロンブス物語。史実をそのままなぞったような話で全体的に地味な作りだけど、その映像センスはさすがと言うべきでしょうか。


もうひとつの見どころはコロンブスの評価について。言うまでもなく「反体制派」なリドリーは、150周年というモニュメント的な映画でコロンブスをしっかり侵略者として描いています。

なお、主演はジェーラル・ドパルデューというフランス人。悪い病気じゃないかしらってくらい鼻の曲がったおっさんなのだけど実は名優。この人がイイ味出してます。

この「1492コロンブス」と同じ年、同じようなタイトルのコロンブス万歳映画があったような気がします。2者のあいだで裁判したんじゃなかったかしら。

総合評価 ★★★★☆(4/5)
ふつうです。

 


 

カットスロート・アイランド
出演:ジーナ・デイビス,マシュー・モディン,その他
監督:レニー・ハーリン

 17世紀カリブ海が舞台の海賊映画。男勝りの女海賊モーガンが、殺された父親の形見の宝の地図を手に、ライバルの「悪い海賊」やイギリス政府の総督と秘密の無人島に隠された財宝を巡って戦うお話。ちょっと歳いってる体育会系おばちゃんが殴るわ蹴るわの大暴れです。

 この映画では艦載砲は全て榴弾砲になっています。なので1発撃つたびに標的はずどんぼかんと大爆発。ジャケ画上半分も吹き飛んでますね。 キャストに華が無かったり台詞にウィットが無かったりする分を取り返すべく火薬とガソリンが大盤振る舞いです。

 これだけでも眠気がばっちり醒めること請け合いなんですが、この他にも見どころは盛り沢山。 例えば、暴風荒れ狂う岩礁海域を帆を全力展開して強行突破するクライマックスシーンがありまして、そんなことしたらマストがへし折れるか船がひっくり返っちゃうんじゃないかとハラハラさせられるのですが、よくよく見るとなんとマストのまわりだけは無風状態らしく帆はだらんとたれさがったまま。成程これなら安心だねと思わず涙ぐんでしまいます。

マスケット銃弾で脇腹をえぐられた主人公が、野良手術で弾丸をとり出した途端に元気になるお約束のシーンもお見逃しなく。

総合評価 ★☆☆☆☆(1/5)
お酒のお供に。

 


キング・オブ・パイレーツ
出演:キム・ボドゥニア,クララ・ハルボーセン,その他
監督:ラッセ・スパング・オルセン

この映画の何がスゴイかというと、まずジャケ画がスゴイ。

←見よこの巨大戦艦群。
整然と隊伍を組んで大海原を突き進む大海賊連合艦隊(クリッパー船なのはご愛嬌)の上には海の猛者たちの顔が浮かび、ここに「世界の海は俺のもの」という力強いキャッチが。
この帽子に引っかかったような中途半端な位置取りがいい味出してますね。

こんなジャケットですから、さぞや壮絶な海賊絵巻がと期待がふくらむ肝心のストーリーが……冒頭から驚きの展開をみせます。

なんと舞台は21世紀。しかもそこへ「天使」と「神様」が割り込んでくるのです。

あらすじをざざっと解説すると、ある日、天国のミニチュアで未来を管理していた大天使さま(写真左の顔の人)たちが、ちょっとしたミスから現代風にいえば洋上テロリストな武装海賊(確か写真右…だった気がする)を天国に招き入れてしまう。海賊たちは自動小銃を天使に突きつけ、神の代理として世界の未来を決定するタコをさらって逃走するのだった。

さあ大変、未来を奪われた地球は壊れたビデオデッキのように時間が止まってしまい、このままでは世界そのものが滅亡してしまうのですが、天使たちはあきらめません。
未来が失われた以上解決策は過去にある。それに敵が海賊ならこっちも海賊だというよくわからない理由で、伝説の大海賊ジョリーロジャーが復活させられます。

そんなわけで森のきこりみたいなクマヒゲおじさん(写真中央)ジョリーと彼の部下数名、それに彼の「ひ孫の孫娘」な女の子をくわえて世界の未来を取り戻すべく大冒険!! そのころ天使さまたちは神様といっしょに天国でミニパーティーを開くのだがいまいち盛り上がらない。果たして地球の未来は?

――というイカレたストーリーです。
デンマーク人の映画はわけがわかりません。

物語の骨格もグダグダならディテールもイイ感じに壊れてて、セリフは支離滅裂だし、セットも衣装もわざとらしいくらいチープ。
パッケージの巨大海賊艦隊のことは潔く忘れましょう。


ただ、こんな映画にも良いところがあります。
大海賊ジョリーロジャーさんとその子分たちが乗ってる2本マストの小型キャラックが素晴しく良くできています。大道具さんがこだわって作ったのか、博物館あたりからタダ同然で借りてきたのか解りませんが、舵が舵輪タイプである以外は完成度が素晴しく、しかも見た感じでは(驚くべきことに!!)自力で帆走してるようなのです。

総合評価 ☆☆☆☆☆(0/5)
もう見るしかない。


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